2020年12月12日 00:05
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チラシの裏【レスOK】三枚目 Part.3
- 60 :名無しさん@おーぷん : 20/12/08(火)02:55:34 ID:H1E
- 母がサスペンス小説でころされる役になった話
フェイク満載なので、オチもないし検索してもヒットしません
あと、すっごくまぎらわしいので注意
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- 30年も前のことで、インターネットも携帯電話も普及してない頃
母は当時というか今もフリー編集者をやっている
ある時、雑誌の企画でスポーツに関する特集をすることになって
母は何人かの、スポーツライターやスポーツ好きな作家に原稿を依頼した
ネットがないから、面識のないライターや作家に連絡するには
「日本ペンクラブ」や「日本文藝家協会」等の文筆業の名簿を使った
そしてスポーツライターの「佐藤一朗」(仮名)さんに原稿を依頼しようと
企画書と依頼状を郵便で送った - 61 :名無しさん@おーぷん : 20/12/08(火)02:56:36 ID:H1E
- 数日後、母に電話がかかってきた
「作家の佐藤“一郎”(仮名)と申します
スポーツに関する原稿のご依頼をいただいたんですが
これは「佐藤一朗」さん宛てなのでは」
母が名簿を見間違えて
一郎さんに一朗さん宛ての依頼状を送ってしまったのだった
佐藤一郎さんは人気作家というよりマニアに深く愛される、サスペンス作家
母はサスペンスや推理ものに興味がないので、お名前を存じ上げなかった
(知ってたら一朗さんと間違えないよう、もっと注意していたはずだから)
あまりに失礼な失態に、母は電話のこっちで平謝り
一郎さんは笑って
「名簿を見間違えたんでしょ? よくあるんですよ、お気になさらず」 - 62 :名無しさん@おーぷん : 20/12/08(火)02:57:30 ID:H1E
- その後は無事にスポーツの企画も終わり
(一朗さんも母の話に「よくあるんですよー」と笑っていたそうだ)
しばらくして、サスペンス作家の一郎さんから、母に
「働く女性を作品中に出したいので、取材させていただけないか」
という依頼があった
一郎さんは戦前のお生まれで真面目な人で
女性というと専業主婦のお母様と奥様しか知らないそうだ
しかしすでに時代は平成、新しい女性像も書きたいとのこと
母は結婚してて小学生の私もいたわけだが
それを言うと「主婦と仕事を両立させておられる!」と一郎さんは喜んで
「ぜひお嬢さん(私)からもお話をうかがいたい」 - 63 :名無しさん@おーぷん : 20/12/08(火)02:58:55 ID:H1E
- なにせ知り合うきっかけが母の失態だから断れずというか断る理由もないので
母は私を連れて一郎さんに会いに行った
私はよく覚えてないが、品のいいお爺さんで、喫茶店でケーキをおごっていただいた
そして数年後、一郎さんから
「あの時うかがったお話を基に、新作が完成しました」
と、本が送られてきた
名簿じゃないけど書類の見間違い、間違った人へ送った手紙
子持ちの美人作家(これが母への取材を基に作った人物)
喫茶店でケーキのエピソードさえ、そのままではないけどうまく組み込まれていて
面白いなー、プロの作家ってすごいなーと思った
でも母は物語が始まった時点で早くも腐乱シタイにされてしまったので、不満そうだった - 64 :名無しさん@おーぷん : 20/12/08(火)03:42:20 ID:Edy
- > 腐乱シタイに
いや、それはそれでまあ何とも
お母様、モデルになって後世に残るのだしね
コメント
間違った人へ送った手紙から腐乱までを
早くもと言える程のスピード展開
作中で何がどうなったのか純粋に気になる…
※1
多分冒頭でサクッと腐乱して、
あとからこういう事だった、
と明かされてく展開だったんじゃないかな
よっぽど根に持たれてたんだね
他人様の名前を間違えるなんて、ささいな間違いと思ったら大間違いだよ
ほんとは娘もシなせたくてたまらなかったんじゃないの?笑
※1
冒頭で死体が発見される→主人公が調べていくうちに被害者の身辺状況が明らかに
というのはサスペンスあるある
発見するのは早朝ランナーだったり犬の散歩だったり山菜取りだったり
そも、働く女性なんて平成の初期なら出版社に女性編集者ぐらい幾らでもいたんだから
わざわざ呼び出して取材なんてありえないのよ
この人もママンの血をひいて文章上手いわね
≻≻5
日本の推理小説における「女性編集者」の頻出さ(それでも「水商売の女性」には大差で負けているが)をみれば
それらの職以外の女性と知り合う機会がほとんどないのがわかると思う
面白い。
※3
少しもちつけ。何でもかんでも敵視しちゃいかん。
モデルがいるのなら、下手に作中でナンヤカンヤさせるよりも、サクっと死体にした方が名誉棄損、誹謗中傷、炎上などでもめないよなぁ。
ちょっと取材しただけの登場人物を長々と書くのはしんどいし、サスペンス小説ならシリーズ化も十分にあり得るし。
※4
あるあるだけど、大体白骨化してない?
もしくは腐乱までしてなくて、地中から手が出てるのが見つかるとか
ワロタw
自分の身に起きた単純なミスだけど、
ただ立腹するとか、よくある事と流して忘れるんじゃなく
ネタの気配を嗅ぎとってキッチリ作品に仕上げる一郎さんのサスペンス作家魂よw
しかもヤラカシ相手を作中でほふっとるしw
まぁ、主人公決まってるシリーズとかなら、
事件ごとに変わる犯人や被害者はシリーズに花を添えるゲストみたいなもんだから、あまり腐らず赦してあげてw
でもそれたぶん被害者役だよな?
犯人役にするってのもアレだし、悲劇の被害者のほうがいいんじゃないか?
子持ち設定生かされてるなら、生き残った子供の話も盛り込みやすくなるし
名前の間違いくらいでそんな切れるん?
絶対秘密にしていた本名を文庫本の作者紹介欄でばらされたため、
ばらした編集者の名前を次の作品で惨サツされる役名にした作家は
いたなあw
サスペンス小説だったら最初に出てくる死体は事件のカギだよね
被害者のことを調べていくうちに人物像が明らかになって犯人の手掛かりが見つかっていくの
刑事(探偵?)と犯人の次に重要な役じゃん
モデルのお母さん的には不本意だろうけどw
作家は別に仕返しの意図で腐乱死体にしたわけじゃないと思うわ
第一の被害者はこいつがいないと物語自体が始まらん重要人物や
いいじゃん
サスペンス小説なら被害者の死人・犯人が花形役者だよな
あとは主役級は推理役くらいか
うん別に仕返しじゃないと思う
むしろ取材してそんなにたくさん使ってくれたなんて羨ましい
ケーキの喫茶店がどう組み込まれたのか気になるー
まあ、ばらんばらんのエピソードで埋め込まれて、つながり完全切れてて面白くなってんだろな
何にせよプロってのはすごいですホント。
本題から外れるけど
※18
知り合いがマンガ家で、私とのエピソードを取り入れた話を描いてくれた事がある。
その時の何気ない会話や、ちょっとした仕草が自然な形でストーリーに組み込まれてて
さすがプロ!て感心したねー
タイトルだけでもう面白いやんズルイわと思ってたら
米2の「冒頭でサクッと腐乱して」でKOされた
殺されて不満というより、もうちょっと活躍してから死にたいって感じでしょそれw
腐乱死体発見→迷宮入り→十数年後別の事件発生でやって来た探偵役と娘が知り合う→過去の母の事件とも繋がりが!
みたいなサスペンス小説ってたくさんあるしね
自分も登場人物にしてもらえるなら、犯人役や後半でついでに殺される役より、第一被害者役の方が良いな~
そもそもお母さんがモデルにされたのが「腐乱死体で発見される子持ちの"美人"作家」だから、サスペンス作家的には最大限の敬意を払って美味しい役どころにしてくれてるよね。
死体になるのが嫌だという概念が、多分ミステリやサスペンスに興味ない人とファンのギャップなんだろうね。
探偵役はだいたいシリーズ固定だから、犯人でもなく、中心的な主役級の役どころでしょう。
金田一少年の事件簿に出てきた若手の頃の世界のナベアツを思いだしたw
頭つぶされて殺されるわ、性格悪くて主人公に嫌味な勝負しかけてくるわで散々なキャラだったけどなんだかんだ面白かった。
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