2022年03月21日 15:05
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今まで生きてきて凄く衝撃的だった体験 その30
- 771 :名無し : 22/03/16 23:33:46 ID:yp.uy.L1
- オタク話、長文話すみません
学生時代、文芸サークルにAという先輩がいた(作中の作品はフェイクです)
A先輩は小説家志望で教授達からも「彼は本当にすごい。鬼才とは正に彼の事」と太鼓判
私も若気の至りでラノベ作家なんかいいなーと思ってたので、
そんなすごい人がいるならと思って文芸サークルに入った
A先輩は見た目は暗めの文学青年って感じだった
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- 結論から言って、A先輩は私たちと2~3歳しか違わないのに、全然考え方が違っていた
A先輩に私の自作小説(当時流行のケータイ小説的ラブコメの二番煎じもどき)を見てもらったら
「きみは男女の事をわかっていない」となぜか尾崎紅葉の「金色夜叉」を勧められた
私と同期で入ったオタクぽい男子が
「タイムスリップして新選組に入ったらなんと全員美少女で~」みたいな
ギャルゲ風ラノベを提出したらA先輩は
「土方歳三や沖田総司は男だぞ?きみ知らないの?こんなでたらめなものを書いたら
俺みたいな日本史マニアは黙ってないぞ!」
「良かったらこれを読みなよ。色々と教えてあげるから」と勧めたのは司馬遼太郎の「燃えよ剣」
オタク男子が「いや~これ愛読書なんです!特にあの場面が~」と語り出すと
A先輩は「何だ知ってるのか…なのに何でこんな」と困惑
更にオタクくんの方が詳しいとわかるとA先輩は途端に不機嫌になった
私は(歴史上の偉人が実は美少女だったイケメンだったなんてネタ
昔からよくあるのに知らないの?)と驚いた
ギャルゲーハーレムラノベと司馬遼太郎なんて全然方向性違うのに勧めてどうすんの?
A先輩の厳しい態度はマンガが対象でも変わらず
「ちゃおかなかよしでデビューしたい」と言う漫研の子の描いたくのいち少女のドタバタラブコメを読んだら
「きみは忍びの美学というものが全くわかっていない!忍びとは~歴史とは~(以下演説)」
とその子に白戸三平を勧める。やっぱり方向性が違う
女の子が「私が好きなのはNARUTOとか忍たま乱太郎みたいなので…」と口ごもると
A先輩は「それは好きじゃない。俺は白戸三平の方が好きだ」とバッサリ
肝心のA先輩の作品はというと、なんて言ったらいいのか、シュールっていうか、
感性が私たちと違いすぎて理解できなかった
覚えてるのが狸が徳川家康を育てるみたいな話があったんだけど、
それが淡々と進むだけで、上手く言えないけど退屈な日本昔話みたいな話ばかりだった
A先輩は「やれ最近の萌えだとか美少女ものなんかの軽佻浮薄な作風ははいずれ滅ぶ!」
と豪語していた
文芸部はA先輩の思想に心酔して「そうだそうだ!創作は硬派であるべきだ!」
と宗教みたいに崇める人ばかりだった
教授も「さすがAくんだ。みんなAくんにもっともっと作品を批評してもらいなさい」とご満悦
オタクくんは「作者としてどんな批判も甘んじて受けるつもりだったけど
A先輩のは“ツッコむ所そこ!?”って感じだ」
と打ち明けてくれた
オタクくんは先輩に嫌われたらしく、私もそれで嫌になって文芸部やめて二人でミス研に入った
ミス研はみんな優しいしA先輩はミステリには興味ないらしく関わってこなかったので平和だった
あるとき、もう就職して出版社で働いてるミス研のOB先輩が部室に来た
色々ためになる話を聞かせてもらった後、何かの拍子で私とオタクくんと文芸サークルの話が出た
するとOB先輩にこう言われた
「Aの意見をまともに受け取っちゃだめだよ。
あいつの意見はAより年上の俺達から見ても古すぎるから」(続) - 772 :名無し : 22/03/16 23:39:01 ID:yp.uy.L1
- A先輩はあの通り若いのに古いものが好きなので年配の教授陣には大人気
A先輩が自作の小説をイベント(コミケ?)で出すと教授の文芸仲間から
「若いのにこんな作品が書けるなんて!」と大絶賛されたらしい
それでA先輩はすっかり有頂天
A先輩の同期が「いやお前の作品、俺達には全然意味わかんねぇんだけど…」
と言おうものなら嫉妬乙w
教授たちも「最近のくだらない中身のない流行しか知らない若者と違って
Aくんは見る目がある。温故知新をわかっている」とA先輩をかばうので誰も何も言えなかった
さらに、A先輩はSNSでも作品を発表してて一部のコミュニティでは鬼才ともてはやされてるらしい
A先輩のハンドルネームは“RED”と言い、その由来が
「赤川次郎という作家の名を元にした。実家にその作家の短編小説があり
社会派で風刺の効いた話を描くので気に入った」とのこと
OB先輩は
「赤川次郎みたいなメジャー作家をなんでわざわざ短編小説を引き合いに出して
紹介するんだろうと不思議に思ったがオタクくんの新選組の話を聞いてわかった
Aは恐らく赤川次郎を知らなかったんだ。あいつは温故知新じゃなくて温故しかない」
「萌えって言葉はたしかに昔は無かったけど、似た概念、美少女ラブコメや偉人の美少女化なんか
それこそAが生まれるずっと前からあったんだけどなぁ」
と不思議がっていた
卒業後もたまーにミス研OBで集まる。このあいだ集まったときOB先輩が教えてくれた
A先輩は卒業後もSNSでラノベや萌えを辛辣に批判、過去の名作絶賛をくり返してるらしい
ある時A先輩がラノベを書いて発表したけど評価は芳しくなく、読んだOB先輩いわく
「年寄りが無理して嫌々流行を取り入れたような話だった。
知らない人が見たら還暦近いおっさんが無理して書いてると思うだろう」
A先輩は私と2~3年しか違わないし、別に閉鎖された国とかで生きてる訳でもないのに、
なんでそんな風になってしまう人が出るのか不思議で仕方ないしそんな人がいるのが衝撃だった
OB先輩達が
「Aは四国の何もない田舎出身って言ってた、だからじゃね」
「ふざけんな俺だって四国だ四国なめんな」とか話してたから環境とかじゃないのかな
コメント
狸が徳川家康を育ててるってwちょっと読みたいぞw
A先輩ラノベ作家志望だったの?
一般小説とか歴史小説とか書きたいのかと思ったが。
いずれ滅ぶまえにはよく売れるんだけども
お宮: カンイチ、セ○クスしよ!
自分を育ててくれた人の正体が人ではなかったという話は昔からあるよね
でも家康と狸というのは結構斬新だと思う
古くて固いものが好きな若い人って普通にいると思うんだけど
教授と交流して持て囃されたのが良くなかったかな
徳川家康の正体が狸の妖怪とか戦国ランスであったし
その人はどこがそんなに評価されてたんだろ
芥川賞や直木賞狙っているようなタイプの作家志望だらけのサークルに、
ラノベ作家を夢見ている奴が入ることが間違いだろ。
TPO考えろよ。
人の好みに正解はないからなぁ、何とも
まぁ、自分とは違う好みを持った人にも寛容であるべきだよね
その点Aさんの態度にはあまり好感が持てないのはわかるよ
赤川次郎の吸血鬼シリーズの表紙見たら憤死しそうだなぁ
自称日本史マニアなのに、勧めてくるのが司馬遼太郎というのもな
いや、司馬遼太郎は燃えるし面白いけど
オタクの変態ラノベを知り合いに読んでもらうって恥ずかしくないですか?
まあ、同人サークル内で毛色が違って何が面白いか分からないけど他では褒められてるってよくある話よね
フェイクもあるようだしこの人も本当はそんな感じだろ
調子に乗って作家気取りになるやつはいる
知ったかぶって他人に迷惑かけるんだよな
今では特殊嫁作家です。てなるのかなって読んだらちがった
プロになってりゃ正義
プロになれなきゃただの皮肉屋
雌狸って書けばあっという間にフランス書院に。
冗談はともかく狸が家康育てるって良いね。
南総里見八犬伝みたいな冒険活劇で読みたいな。
狸に育てられた家康が土蜘蛛が化けた石田三成を化け物だと見抜き~みたいな。
自分の好きじゃ無いもの知らない物を馬鹿にしなければ得意分野に特化した普通の人になれたのにね
ハンドルネームがREDってことはやっぱりあかざわR○Dの話なんだろうか
いや別に直木賞作家がラノベ小説家より偉い訳じゃないし、作家なんて作品が面白ければそれでいいと思う。
とりあえず書き手がAさんのことを嫌ってることは分かるけどかなり主観が入っててどこまで本当なのか...
そもそも文学ってそんな了見の狭いもんじゃないし仮にAさんがここに書かれてる通りに了見の狭い人物だったとしてそんな人を絶賛してる人ばかりの文学サークルってちょっと想像できない
明治~昭和初期の作家が現代に転生だかタイムスリップだかして作品発表…みたいなイメージが浮かんだ
好きに書いてるだけならまあ楽しそうでいいけど小説家志望でそれはキツいな
というかまあ「クラスで一番○○が上手い」の地位でそのまま成熟完成しちゃってそこから動けなくなるってよくある話だったりする…
女体化擬人化ものは山のようにあるけど名前だけ借りてきました、みたいな作品は多い。ウマ娘がうけたのはベースの競馬における歴史や知識がしっかりしていたから。
過去の名作を読み込んでこのキャラクターだったらこういう台詞いいそう、とイメージできるまでしないと読み手は共感しない。名前だけ借りてくるならオリジナルでいい。
文芸サークルにいたわりには酷い文章だな。
今年、歴史ミステリ小説で直木賞を受賞した米澤穂信は、ライトノベルレーベルの角川スニーカー文庫でデビューして、アニメ化されて大人気だった。わたし気になります!
やっぱり現代の日本文化を形作る漫画・アニメ・ライトノベルといったもの知らないと、現代を描く創作者にはなれないよ。
日本史マニアなのに司馬遼太郎か
ガチの歴史学者に嫌われる奴だこれ
教授が学生の作品を絶賛とかあるわけないわw
最後の四国でいつものあの人かと分かった。
まぁアマにせよプロにせよ一部で絶賛されていれば創作者としてまだいいんじゃねえの
※26
歴史学者は司馬史観を受け入れられないよね
娯楽としてはそれで良いんだけど、それを史実として受け入れる人も少なからず居るからなぁ
筒井康隆氏が老骨に鞭打って「萌えラノベ」書いたとかは、違ったか
なろうなんて誰でもかけるってバカにしてたベテランが
なろうもどき書いてみるも誰にも相手されずなんて話聞くからな
※10 吸血鬼シリーズ、小学生の頃大ファンで集めてた
最近見たらキャラデザが全然変わっててびっくりした
今はあの昔の絵じゃ厳しいんだろうね
同じ芸術でも畑が違うと勧めるのは難しい
ジャズやってる奴にいきなりボーカロイド勧められないし逆もまた然り
向き不向きや好みはあるからな
生きてて衝撃ってか、嫌いだったんだなぁって感じ。
そんな事細かく書く?
皆が皆嫌ってたってそんな念押しする?
>>35
そういわれてみればそうだな
詳細に書きすぎてて悪意しかない
※4
嫌いじゃないw
滝沢馬琴ですら女体化三国志を書いているというのに…
文芸サークルなんだから、文学の好きな文学青年がいたところで普通でしょう。
好みの問題それだけで片付けられることではあるけど、ラノベと文学では相容れないのは当たり前だし、方向性も違うでしょうね。
ラノベはあくまで娯楽小説であってエンタメですから。それぞれの認識が違うのは当然だししょうがない。
「古典文学」って、その時代の流行作品が現代まで生き残っているものであって・・・・・・
報告者も物書きのはしくれなら、もっと簡潔にまとめられただろ
大したオチもなく愚痴をダラダラと・・・
読んで時間の無駄だったわ
A先輩が文学好きの文学志向でも何の問題もないけど、それで周りに砂かけてたらそりゃ嫌われるよ
若い奴が年寄りと同じ嗜好なだけで年寄りが大喜びするのも何にも珍しいことでもないし、A先輩はそれに後押しされてチャラチャラしてない自分に酔っちゃったのかもね
その結果、同年代からはズレてる奴として孤立するっていう黄金パターンにめちゃハマったんだね
今後年寄り達はパタパタ逝くし、A先輩自身が若くなくなると付加価値がなくなるから離れていくかのどっちかだろうね
純文学って感じでもなさそうだなあ
内輪受けって一番目が伸びない気がする…
狸が家康育てるのは面白そう
そう言えば刀剣乱舞はミュージカルで家康以外死んでしまったので任務を担当する刀剣がそれぞれ武将に成り代わって家康育てて信康も育てて結城秀康と永見貞愛、徳川秀忠の成長も見守って……みたいなのあったな
あんな感じで家康育てた狸が武将に成り代わって天下人にする感じだったんだろうか
定年退職後、ラノベ書いて書籍化アニメ化した人もいるけどさぁ。
>>45
自分もその人が思い浮かんだw
だから本スレの「還暦近いおっさんが無理して書いてる」って例えはは的外れだと思う
還暦だろうが何だろうが、美少女ラノベを描ける人は存在する
SF系の新人賞の審査員が神林長平で
猫が出てくる話の講評が
「いや、猫ってそんなんじゃないから(大意)」だったので
この話の「忍びって」とかと同じレベルの話なのかもしれない
猫飼いの自分は、そうそう猫らしくないし、と思っていた
家康が狸呼ばわりされてるところからインスピレーションを得たんだろうけど
狸が家康を育てるって話は作り方次第で凄く面白く出来そうなのになw
たまに何が評価されてデビューしたんだろってやべぇ作家がいるけど、こうやって懐古厨の老害に持ち上げられただけの馬鹿が紛れてるのか。物凄く納得いったわ。
今ってガチミステリの賞とるような作品でもラノベみたいなキャラ設定多いね
20年くらい前のミステリブームの時も末期は今でいうラノベみたいな作風増えてた
家康の親は狸じゃなくて松平広忠という人物だぞ?そんなことも知らないのか?
と言いながら司馬遼太郎の覇王の家をぜひ勧めたい
鬼才というかキ印の才ではないのか
学生時代、古めかしい文体で陰鬱な純文学を書き、某有名文学賞を最年少受賞した知人がいた。
普段はチャラい外見で、「マジっすか」「やば!」が語彙の半分を占めて、話題は楽しいバカ話だけ、という陽気で素敵な人だった。博覧強記の読書家だったなんて、誰も気づかなかったという。
オルグっされたんかな
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